父がちょっとつまずいたことが原因で足の壊疽が始まったのが1月22日。
わずか1日足らずで、足の甲はくるぶし付近まで皮がむけ血だらけに。

その一週間後には、指はミイラ化してしまった。


足の裏は感覚もあり、指も動く。
ずっと糖尿病治療のために受診していた主治医の診断を聞き、家族も本人もこのまま壊疽した指の部分だけ
ミイラ化して落ちてしまえば腐敗も止まるのではないかという希望を持っていた。
実際、最初の入院中の半月間は、患部を洗浄して血液の流れを良くする点滴をしていただけ。
そのあとは点滴もなくなり、経口薬を飲みながらベッドに寝ているだけだった。


2月28日千葉西総合病院に入院。 

3月11日入院中の千葉西総合病院から直接、創傷ケアセンターと糖尿病外来のある「東葛クリニック」を受診。
くるぶし近くの一部分の皮膚は上皮化したように見えるが
黄色くロウのように見える部分は、すでに細胞が溶けている状態。
感染が急速に進んでいる。
黒くなった部分は元には戻らない。
命を救うためには、早期の切断しかないとの医師の判断。

しかし、血流が滞っていては切除後の皮膚は腐るばかりで、縫合してもキズは治らない。
動脈硬化症が進み欠陥が石灰化し中が詰まるとその先の組織は死んでしまう。

検査の結果、父の心臓の真ん中の太い動脈は9割詰まっていることが判明。
また、血管の詰りは壊疽していない左足の方が重症であるとも。
しかし、脚はなくても生きていけるが・・・
動脈硬化で心臓の血管が詰まると心筋梗塞、等。
脳の血管が詰まれば脳梗塞、等。
その場合、やはり各々の臓器はこのように黒く腐った状態になっているんだそうです。
感染が進んでいるためか、糖尿の値も高いまま、全身倦怠感も強まるばかり。
抵抗力が落ちて感染が全身に回れば、敗血症を起こしてしまうとのこと。



この日3.11の地震が起き、計画停電で足の血管を広げる手術が延期になってしまった。

(写真の画像はどちらも、2011年3月11日に撮影したもの)